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アンティークデン

4th Estate

三志協業

当ホテルの運営は3人で行っております

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テーブルマナー

999.05.12

夜は静かだ。 静かすぎると言った方が正しいかもしれない。ホテルの廊下を歩く自分の足音だけが、まるで異様に大きく響く。 ナルシスが寝室の明かりを落としたのだろう。モーセも厨房の片付けを終えたはずだ。 捨て猫を拾ったのは、今日で何度目になるだろう。 毛並みの悪い子猫が、玄関の階段に丸まっていた。触れればすぐに逃げると思ったが、そうはならなかった。まるで、私がそこに現れるのを待っていたかのように、静かに尻尾を巻いて私を見上げた。 ポケットから少しだけ残っていたパン屑を差し出すと、遠慮がちに舌を伸ばして食べた。なんとも健気だった。 この子もいずれは老いて死ぬだろう。 私が手を差し伸べる相手は皆そうだ。私はそれを知っている。 だから深くは関わらないよう努める。ナルシスにも、モーセにも。 だが、それでも私はまた拾ってしまう。 あの日、打ち上げられた命を自分の腹に取り込んだ瞬間から、私はおそらく、誰かの命を拾い続ける罪を背負わされているのだろう。

調理指南

999.06.01

邪魔

1015.04.07

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